ホームヘルパーへ転職してありがちな困り事

ホームヘルパーは要介護者の居宅へ直接訪問し、そこで生活支援や身体介助を行う介護専門職です。介護施設等での仕事とは異なり、介護サービスを提供する場所が相手方の生活空間であることや、ヘルパーと要介護者が1対1になる時間が多いのが特徴。それだけに様々なトラブルが想定され、適切な対応が求められます。

例えば、生活支援のうちで大きい割合を占める、食事のシーンもその1つ。調理の時間が遅いと怒り出す、味付けにことごとく文句を言う、同居する家族の分の食器まで洗うことを強要される。このようなトラブルの事例は珍しくありません。ただし同時に、このようなシーンに直面しても、過剰に不安に思ったり悩んだりする必要もありません。なぜなら適切に対処すれば、ほとんどの場合には多かれ少なかれ解決するからです。

先述した食事の事例でも、怒り出すような要介護者には日頃からストレスを緩和したり、好みの味付けを前もって細かく聞いておくこと。あるいは家族分の食器洗いのように、サービス範囲を逸脱するようなことを求められたら、やんわりとした言い方でキッパリと拒否する姿勢を貫くなど、それぞれのシーンで適切な対処法が必ず存在します。また同じ事業所の先輩ヘルパーにもどんどん相談しましょう。経験が豊富で数多くのシーンに対処してきたヘルパーであれば、それなりに対応方法や解決策を知っているからです。

どのような仕事でも、何かしらのトラブルはつきものです。これはホームヘルパーでも同じ。転職する前に予め想定できる事例を調べておき、適切な対処法を考えておくといいかもしれません。